
切り抜きの教科書~完全版~
※この記事は購入者からの質問や執筆者の経験により常にアップデートされます。購入者特典として3カ月間のサポートもついておりますので安心してご購入ください。なお値引き等は一切行いません。売れ行きによって値段を上げていく予定ですので、現在の価格が最安値になります。
第0章 マインドセット
この章では本教材を読むにあたって、アナタに知っておいて欲しい前提内容を記しました。ノウハウとは関係ない部分ですが、この内容を軽視すると思わぬ落とし穴にハマることがありますので、しっかりと読み進めてください。
0-1.切り抜き師シロの自己紹介
初めまして、僕は切り抜き師のシロと申します。
この教材を見たアナタは、おそらく僕の事を知らないと思いますので簡単に自己紹介させていただきますね。少し長いですがお付き合いください。僕の事を知ってるぞって方は読み飛ばしていただいて構いません。
僕の本業は不登校やひきこもりの若者の支援事業です。
様々な問題を抱えている若者たちに心のケアをし、社会で戦っていく術を身につけてもらったりしています。
ある日1人の中学生からこんな事を言われました。
「シロさん、俺YouTubeやってみたい!」
きっと僕じゃなくて親にこれを言ったら鼻で笑われて流されていたでしょう。
しかし彼は親ではなく僕にその事を打ち明けてくれました。
実は僕は切り抜きを始める前に既にYouTubeチャンネルを一つ運営していました。
僕の趣味で、都市伝説を語るイベントを名古屋でよく開催していたのですが、その時のメンバーでチャンネル開設し、当時3万人位の規模になっていたこともあり、ある程度YouTubeの事は知っていたのです。(ちなみに現在30万人)
ただ彼は不登校の中学生。
不登校YouTuberゆた○んの様な能力があるわけではないので、
・顔出し無し
・声出し無し
でやっていきたいと言うんですね。
どうしたもんかと考えていた僕が、YouTubeの中を色々見ていた時に出会ったのが切り抜きという新しいジャンルでした。
「人に勧める前にまずは自分が体験して知る」というのが僕のモットーです。これはたとえ相手が中学生でも一緒。
その為僕は彼のYouTubeをやりたいという願いを叶える為に、まずは自ら攻略する事を決心しました。
つまり、僕が切り抜きを始めた理由は、不登校の子供達が、ひきこもったままお金を稼ぐ方法を確立する為だったんですね。
そして1日10本というノルマを決めて初めはスマホのみで切り抜きチャンネルの運営をやってみる事に決めます。
僕が参戦したのは2021年の3月中旬でした。当時のひろゆき切り抜きでは、「ひろぬき」チャンネル、「ひろゆきマインド」チャンネル、などのトップチャンネルでもう固定されていて、新規が入っていく余地がない様に感じるほどだったのですが、なんとかなるやろと思いながら1か月やってみました。
結果大爆死します!!!笑
再生回数は多くて二桁。登録者も63人とかでした。
こりゃあかんと思い考え方を変えます。
努力の仕方が違ったんです。
まずは分析に次ぐ分析。そしてYouTubeのアルゴリズムの勉強です。
1日10本アップロードと同時進行でやっていた為、本業の時間以外寝る間を削ってひたすらYouTubeと睨めっこしておりました。
当時の睡眠時間は3時間くらいだったと思います。
そして光明が見えます。
ある時、とある切り抜き師さんとたまたま意見交換をする機会があり、その流れでチームでのチャンネル運営をする事になりました。
動画の切り出し、編集、サムネ、アップロードその他、と役割を分け、チームでの戦いをしていきます。
この時は1日50本アップロードをノルマにやっておりました。マジでこの時は死ぬほどキツかったですw
しかしその甲斐あり、1ヶ月半で収益化条件を突破する事ができたのです。
これで万事上手くいくと思ったら、次の障壁がやってきました。
それが【再利用されたコンテンツ】です!
これはこの教科書でも後半で細かく解説しますが、簡単に言うと人の動画をパクったら収益化出来ませんよっていう制度です。
マジで最初は意味がわかりませんでした。
同じようなチャンネルで収益化されてるのがあるのに、なんで俺のチャンネルはダメなんだと。
死ぬほど調べました。
しかしその理由がわかりません。
理由がわからなかった事もあり、チームメンバーのモチベーションは底辺まで落ち込み、チームはこれを機に解散になりました。
そしてここから僕1人で再利用されたコンテンツとの飽くなき戦いが始まっていきます。
まずひろゆきの切り抜きを管理しているガジェット通信に、再利用されたコンテンツと言われてしまったのでどうすればいいか教えてくださいと助けを求めてみました。
しかし帰ってきた返事は、「わかりません」という答えでした。
絶望感に打ちひしがれました
頼みの綱でもわからないとは。。。
ショックすぎてしばらくおちょぼ口になりました
しかし僕はめげません。なぜなら中学生の夢を壊したくないからです!!
ひきこもりや不登校でも部屋に居る状態でお金が稼げる世界を作る!!その目標を達成するために僕は絶対に諦めるわけにはいきませんでした。
そこでまず最初に手をつけたのが、サムネイルと概要欄でした。
しかし1500本近くアップされているので、その直しをするだけで1ヶ月を要します。
1ヶ月後に申請をして、3日後再び審査に【収益化できませんでした】という結果が届きました。
通知のメールを見た時、変な声が出ました。
そして再びおちょぼ口になりました
もうこの段階で僕はひろゆき切り抜きを諦めます
そして武井壮さんの切り抜きを始めました。
実はチームを組むんで切り抜き先を選定している際に、武井壮さんがライブ配信をやっていたのを知っていたので、事務所に問い合わせて切り抜き許可を貰っていたのです。
ひろゆき切り抜きを2ヶ月ほど運営した事もあり、切り抜きのノウハウがある程度溜まり、どういう戦略でいくと伸ばしやすいかがある程度見えていました。
その甲斐あってか、開設1ヶ月で収益化条件をクリアしたのです!!
そして満を持して収益化申請を行います。
この時の僕は、ひろゆき切り抜きを経験したことで、動画編集スキルはかなり高くなっていたので、再利用されたコンテンツなんて引っかかるわけないと思っていました。
しかし結果は【収益化できません】でした。
僕はおちょぼ口になりながら原因を探ります。
色々考えながら仮説を立て、検証を繰り返し行いました。
仮説を検証するためにチャンネル内の動画を消したり、意図的な編集を加えたりして収益化の再申請をかけていきました。
もうそれはそれは壮絶な戦いが繰り広げられ、僕はおちょぼ口になりながら奮闘しまくりました。
そして繰り返す事5回目でなんとか収益化を達成する事が出来たのです!!!
この時ばかりは泣きました。
さらにそこで得た知見を元に、1番初めにやっていたひろゆきの切り抜きチャンネルを、収益化出来るか検証する事にしました。
運良く、その頃には収益化条件の1000名と4000時間を達成していたので、その仮説を検証しながら申請をかけ、見事収益化審査をクリアしたのです!!!
見事収益化を果たした僕は、ドヤ顔でYouTubeを中学生の子に教えようと息巻いて、その子の家に行きました。
シロ「そういえばYouTube収益化できたよ」
中学生「マジ?いくら稼げる??」
シロ「....」
そうなんです、まだ収益化したばっかりだから収益が入って来てなかったのです!笑
どれくらい稼げるかもわからないので、そこでは適当に100万円って大見栄を切りました。笑
しかし実際には、1再生あたりの広告収入が0.2-3円で、毎日1万再生くらいでした。これでは月収10万円くらいです。しかも50%は切り抜き元に収めるのでぶっちゃけその半分です。
ここで僕は誓います。
新卒サラリーマンの月収くらい稼いでからドヤろう!!!と
そこからは日々YouTubeのアルゴリズムを分析する為に色んな人が発信している教材やTwitterを覗きながら、色々と分析をしていきました。
もちろん毎日動画を投稿しながら、少しづつ改善していき、収益化してから2ヶ月で月間100万再生を突破します。
そしてその月に手元に残った広告収益が新卒のサラリーマンを超えたのでした
そこからは中学生に切り抜きを教えるために授業を組み立て始めました
・YouTubeのチャンネルの作り方
・切り抜きチャンネルの申請の仕方
・動画の編集の仕方
・サムネイルの編集の仕方
・動画のアップロードの仕方
・再生される為に必要な知識
などなど
切り抜き師になる上で必要な知識をがっつりと理論立てて、分かりやすく仕上げたんです。
ところが、中学生の彼の口から出た一言は、
「めんどくさいし、しばらくYouTubeはいいや」
でした。
もうその時ばかりは顎が外れるかとおもいました。笑
しかも今その中学生だった子は、高校生に成長し僕の切り抜きチャンネルの運営を手伝ってくれています。
全てを1人でやるのは面倒だったみたいだけど、得意なとこだけならやってくれるという事で、彼は字幕入れを担当してくれています。
今回作ったこの教科書は、その中学生の不登校の男の子の為に僕が積み上げたノウハウの結晶です。
現在僕が運営している収益化チャンネルは全部で5チャンネルほどあります。本当ならそれら全てのチャンネル名を公表して、僕がどんなチャンネルを運営してきたかを皆さんの分かる形で説明した方が説得力が増すのですが、僕の事が嫌いな「アンチ」の方々にチャンネルを通報されたりして、チャンネルBANされてしまう為、チャンネル名の公表ができません。
実際に以前Twitterでチャンネルを公表した時に、通報によってチャンネルが見事消されてしまいました。笑
チャンネル名を公表出来ない代わりといってはなんですが、僕の実績を簡単にお伝えさせていただきますね。
まず僕が持っている収益化チャンネルは5つあります。最初に作った武井壮さんのチャンネルは登録者27000人、あとは誰の切り抜きかも公開できないのですが、登録者7000人、5000人、2000人、1800人という規模感のチャンネルです。またいくつかのチャンネルは収益化後に売却をしています。
現在僕は本業のひきこもり支援をする傍らでチャンネルの運営をやっておりますので、ほとんどのチャンネルで僕は動画編集作業をしていません。動画の編集は外注さんに依頼して、僕自身は一日1-2時間くらい切り抜き動画の為に時間を使っている感じです。
1日1-2時間の労力で、外注費用を払っても毎月サラリーマンの月収程度の利益を得ることが出来るので、かなり美味しい思いをさせてもらっています。
また2022年4月から、Twitterで悩める切り抜き師さん達の為にコンサルティングを始めて、収益化のお手伝いをさせていただいております。現在では切り抜き師養成所というスクールで切り抜きのノウハウをお伝えしながら、収益化をする為に必要な知識を教えたりもしています。
そんな活動を続けた結果、4月から12月29日現在まで、52チャンネルものチャンネル収益化に成功しています。(僕自身のチャンネル収益化はそのうち3個)
2022年の4月から僕自身が収益化した3チャンネルと、コンサル生やスクール生等が収益化した49チャンネルという結果をみたら、今回皆さんにお伝えするノウハウがそれなりに結果がでていて、それなりに再現性の高いモノであるという事がおわかりいただけたるかと思います。
色々長々と書いてしまいましたが、簡単にまとめると、
ひきこもり支援をしていて、中学生でも理解できる再現性の高いノウハウを築き上げた男、それが切り抜き師シロだ、ということです!!笑
0-2.成功へのロードマップ
それでは次に、切り抜きチャンネルを運営するための心構えをお伝えいたします。
一見すると切り抜き動画というのは、自分で0から作品を作る必要がないので、誰にでも簡単に出来そうな感じがしますよね。
しかし、そんな甘い気持ちで始めると1ヵ月も経たないうちに、アナタは切り抜きを諦めることになるでしょう。
例えばひろゆきの切り抜きを例に出すと、切り抜きチャンネルの数は1000チャンネル以上存在しています。そのうち現在も稼働しているチャンネルは3%程度です。ほとんどのチャンネル運営者さんは、動画が再生されず、登録者も増えない現状を目の当たりにして諦めてしまうんです。
たまたま運よく再生されたりしても、やり方を知らないとそれを継続しいくことが出来ない為、結局どこかで行き詰まり辞めてしまいます。
その為これから切り抜きチャンネルを始めようと思っている皆さんに最初にお伝えしたいのは、
継続していれば周りが勝手に諦めるので、結果的に勝ちやすくなる
ということです。ノウハウを知らなかったとしても、諦めずに続けていくだけでライバルが減ります。「簡単にすぐ稼げるようになる」なんて甘い世界じゃありません。少なくとも3ヶ月は地道に頑張る気持ちで切り抜きを始めてください。
そうすれば、仮に再生されなかったとしても、そういうものだって思って続けることが出来ます。
そして次に必要な事が、
守破離
の考え方です。
これは武道や華道、茶道などの道を学ぶ人たちが良く使う教えです。
まずは「守」で師匠の教えを徹底的に守ります。どんなに理不尽な要求でも、まずそれをやってみて、そこに自分を入れずにやり切ります。
次は「破」です。師の教えを守り切ったら、なぜそれをやるのかという理屈が見えてきます。それを師と同じように出来るようになったら、そこで初めて自分の考えを入れてみるんです。もっとこうした方が効率的じゃないかとか、こうやった方が結果が良くなるんじゃないかって思う部分を自分なりに変えてみるわけですね。
そして最後が「離」です。これは自分のオリジナルが確立し、自分の流派をもつ段階です。ここまで来たら今度は自分が師となり、弟子たちに教えていくようになるわけですね。
この考え方はそのまんま切り抜きでも必要な考え方です。このネット社会ではちょっと検索すればいろんなノウハウが出てきます。色んなノウハウをちょっとずつ齧っても、そのノウハウが意味する内容を理解し実践する事は出来ません。そのノウハウと真剣に向き合って、それを徹底的に守る事で、初めてそのノウハウの意味がわかるんです。つまり「守」が重要って事ですね。
今回この切り抜きの教科書は、初心者の方が動画とか編集したことが無くてもチャンネル運営が出来るように作りました。とにかくこの教科書通りにまずはやってみてください。最初の「守」をする事で、自分では見えなかったモノが見えたり気付けたりします。
他の教材でもっとすごいノウハウがあったとしても、中途半端にやってしまっては結果は絶対に出ません。出たとしても続けることが出来ません。
何度も言いますが、まずは「守」を徹底する事を意識してください。
最後に、最も重要な事をお伝えします。
もしかしたらこれを読んでいるあなたは、切り抜き動画を始める前に、アフィリエイトブログやFX、株式投資やせどりなど、他の副業をやったことがあるかもしれません。
今からお伝えする事は何も切り抜き動画に限ったことではなく、現代社会の基本ルールです。
それは何かというと、「お金は成功するまでの時間が買える」という事です。
今回僕がこの教科書を作るのにかかった年月は約2年です。切り抜き動画というものの存在を知って、実際にチャンネルをつくってから約2年間、ひたすらYouTubeと向き合って、切り抜き動画と向き合って、心理学を勉強したり、カラーコーディネートを勉強したりしてきました。
その上で色んな失敗をして、無駄を省いた結果今回の教科書の内容に行きついたんです。貴方がこのまま何も知らずに切り抜きチャンネルを立ち上げた場合、もしかしたら僕と同じ2年かかってしまうかもしれません。僕は不器用なので2年かかりましたが、もしかしたらアナタはそれを6ヵ月で出来るようになるかもしれません。しかし6ヵ月もかかってしまいます。
今回この教科書の値段は49,800円としましたが、6ヵ月かけて時間と労力をかけることを考えればかなり安いのでは無いでしょうか。1ヵ月がっつりバイトすれば5万円程度なら稼げます。それで6ヵ月かかるであろう知識を買えるなら、5ヵ月分時間を短縮出来ますよね。
今世の中にある副業のほとんどは、成功している先人がいます。その先人たちは自分が使ったノウハウをそれに見合った価格で提供しています。それが買えるか買えないかで、アナタが成功するまでにかかる時間が変わります。
ここで大事なことは、「買わないと成功しない」というわけでは無いという事です。買わなくても時間をかければ同じ知識を身に付けることが可能です。実際に僕は2年間独学で切り抜きを分析して勉強して気ました。
だからアナタにも同じことはきっと出来るはずです。
もう一度言います、「お金は成功するまでの時間が買える」のです。
もしあなたが切り抜きチャンネルの運営に本気で取り組むなら、買って損はない内容になっていると自信を持って言えるので、ぜひ成功するまでの時間を買ってください!
第1章 切り抜き動画とは
この章では、切り抜き動画がどのような仕組みで成り立っているのか、そして切り抜きで稼ぐというのはどういうことなのかを記しました。歴史を知ることで未来を予測する事が出来ます。知識を蓄えることで危機に備えることができます。やれる準備は全てやって、万全の態勢で切り抜きチャンネルの運営を行えるようにしましょう。
1-1.切り抜き動画とは
2021年1月、YouTubeで2ch創設者のひろゆきの切り抜き動画が大流行しました。それまでは皆ひろゆきに許可も取らずに切り抜いていたのですが、ひろゆきが皆が得をするシステムを確立したんですね。
それによってひろゆき関連の動画は、YouTube上で月間で2億回を超える再生回数をたたき出し、切り抜き動画という一大ムーブメントが生まれました。
そんな切り抜き動画という文化が生まれたわけですが、現在切り抜きの形は3種類あります。
1つがひろゆきの切り抜きの様に、動画をちゃんと管理するMCN(マルチチャンネルネットワーク)と呼ばれる事務所があって、その事務所と契約を結び切り抜きをするパターンです。
MCNの場合、動画をコンテンツIDに登録する権限を持ち、切り抜きチャンネルが収益化した場合、そのチャンネルの収益をMCNが管理できるシステムがある為、切り抜きチャンネルの収益は、一度GoogleからMCNに振り込まれます。そしてMCNから報酬の分配割合に応じて、切り抜きチャンネルに支払われるという流れです。
報酬の分配割合は、一般的には50%が多いです。報酬割合が少ない切り抜き元だと20%というところもあります。
2つ目はMCNじゃない事務所に所属している人、もしくは個人の切り抜きです。この場合相手にはMCNのような権限が無い為、切り抜きチャンネルに全ての報酬が支払われ、相手が求める報酬割合に応じて、相手方に振り込む必要があります。このタイプの切り抜きはこちらが振り込みを毎月する必要があるので、少し手間がかかって面倒です。
3つ目は、自由に切り抜いて収益も自由にしていいよタイプの切り抜きです。このタイプの切り抜きは、収益を100%切り抜きチャンネルがもらえる為収益性が高く、非常においしい切り抜きといえます。
それぞれのタイプに一長一短あるのでどのタイプの切り抜きがいいかといわれると答えにくいのですが、今回教科書の最後におすすめの切り抜き先をまとめましたので参考にしてください。
1-2.YouTubeで稼ぐ5つの方法
これまでYouTubeは見る専門だったのに、いざ自分がクリエイター側になると中々難しいという事に気が付きます。見ているだけだとどうやったら収益が貰えるようになるのかも分からないと思うのですが、実はYouTubeでお金を稼ぐ方法は5つあると言われています。
1つ目が王道の広告収益です。これはチャンネル登録者1000人、直近12ヵ月の総再生時間が4000時間を超えたチャンネルが、収益審査を受け、審査に通った場合に貰えるお金になります。1000人と4000時間を超えてもYouTubeのルールを守れていないと収益化が出来なかったりするので、結構難しいのですが、一番スタンダードな稼ぎ方といえます。
2つ目はYouTube shortsのショートファンドです。これはチャンネルが収益化していなくても、ショート動画の再生回数が一定基準を超えている場合、再生回数に応じて収益が分配されるというシステムです。目安として、月間でショート動画が120‐150万再生以上されると、ファンドのお金の分配対象になります。しかしこのショートファンドの収益性は、通常の広告収入に比べると低いのでそこまで稼げないのが特徴です。
3つ目はメンバーシップです。メンバーシップはYouTubeチャンネルの有料プランです。個人で有料プランの金額を決めることができ、メンバーが増えれば増えるほど収入が増える仕組みになっています。
4つ目は投げ銭です。Super ChatやSuper Thanksといった仕組みで、視聴者が配信者に投げ銭をする事で得られる収益です。
5つ目がチャンネルの売却です。チャンネルは売却が可能です。特に切り抜きチャンネルのような属人性のないチャンネルだと、誰でも運営が可能なので売却が行いやすいです。顔を出してキャラクターで売っているチャンネルだと、売ったところでその人じゃなければファンは離れてしまいますが、切り抜き動画なら編集者が変わるだけで元の動画は変わらないので、誰でも運営が可能です。
他にも実業をやっている場合だと、その実業のコンテンツを売る事で間接的に収益を得ることは出来ますが、YouTubeだけで収益を得ようとすると上記の5つになります。
1-3.切り抜きはオワコン
最近よく切り抜きはオワコン(終わったコンテンツ)という言葉を耳にします。
実際にひろゆき切り抜きが流行り出した2021年の1‐3月頃は切り抜き動画自体が珍しがられていたので動画を出せば出すほど再生されて、ひろゆき切り抜きはかなりの隆盛を誇っていました。しかし現在では大量の切り抜きチャンネルが生まれた事で、切り抜き動画の文化が広まって、真新しさも無くなった為、昔よりも再生される勢いは落ちているのは間違いないと思います。しかし、業界全体の再生回数自体は減るどころか増えています。
皆が切り抜き動画を始めた事で、再生回数が分散しているので、圧倒的多数の「再生されないチャンネル」と「ごく一部の再生されるチャンネル」に2極化したというのが現状です。
また需要とは別で、YouTubeシステムの進化によって、切り抜き動画の収益化が非常に難しくなってきているのは事実としてあります。
所謂【再利用されたコンテンツ】といわれるものです。
この再利用されたコンテンツというのは、YouTube側の防衛システムです。
有名なYouTuberの動画をパクってそのまま転載したチャンネルが収益化をする、といった状況を防ぐための仕組みで、他の人が何度もアップしている動画を使ってチャンネルを収益化する事が出来なくなっているんですね。
この仕組みはもともとはそこまで取り締まりが厳しくなかったのですが、YouTube上にあまりにも切り抜き動画が増えた事で、低品質な動画があふれかえってしまい、YouTubeが審査基準を厳しくしてしまいました。
この再利用されたコンテンツについてはこの教科書の第4章で詳細をお伝えしますので、そちらを見ていただければ分かるかと思います。
切り抜き動画という文化がうまれ、それによって通常の動画よりも短時間で要点だけわかる切り抜き動画を好む人たちが増えた事で、切り抜き動画をつかって知名度を伸ばしたいと思うインフルエンサーはかなりの人数存在しています。
その為切り抜き動画がYouTubeから無くなるという未来は、YouTubeが公式に禁止しない限りやってこないと思います。
結論としては、切り抜き動画はオワコンどころかまだまだ需要は伸びる、です。
しかし切り抜き動画で稼ぐためにはYouTubeの仕組みとか、審査の基準等を知らないといけません。
第4章の内容をしっかりと学んで、切り抜き動画で稼げるノウハウをしっかりと身に付けてくださいね!
1-4.必要なスキル
切り抜きチャンネルを運営していくうえで最も重要な能力が何か、皆さんはご存じですか?切り抜きを始めるまで、僕は動画の編集技術が一番重要なんだと思っていました。
しかし切り抜きを初めて時間が経つにつれて、動画の編集技術は優先順位で行くとそこまで高くない事に気が付いたんです。
もったいぶっててもしょうがないので、必要なスキルを言いますね。それは、
需要を掴む能力
です。マーケティングスキルといってもいいかもしれないですが、マーケティングという言葉はかなり包括的に使われるので、もっとわかりやすく表して【需要を掴む能力】とさせていただきました。
切り抜き動画というのは、全員が同じ素材を用いて料理対決をする感覚に近いものがあります。配信動画という素材自体は全員が共通して使えるものです。その上で
①視聴者が見たいと思う内容を切り抜く
②視聴者が見たいと思うサムネとタイトルをつくる
という2つがかなり重要になってきます。
切り抜き初心者にありがちなのが、
自分は面白いと思うんだけど
です。
これこそまさに「それってあなたの感想ですよね」状態で、あなたの感性が視聴者と全く同じなら、それでも通用する可能性がありますが、ほとんどの場合あなたの感覚と視聴者の感覚はズレています。
その為あなたのおもしろいかどうかという感覚はおいといて、視聴者がその動画を求めているかどうかを見極める力が必要です。
これに関してはYouTube上に上がっている同じ切り抜き動画を見て分析したり、その切り抜き元のファン達のコメントを読んだりして需要を把握すればある程度は見極めることが可能です。自分のチャンネルの動画がある程度再生回数が増えてきたら、チャンネルの分析をする事で視聴者の需要を掴めるようになってきます。
こういった努力をする事で、YouTubeを見ている視聴者がどんな内容の動画を求めているかを把握する事が可能です。
こちらのサムネイルはひろゆき切り抜きをされているとあるチャンネルのサムネイルですが、登録者は約2万人なのですがこの動画はアップして1ヵ月で35万回再生されてます。
これはワールドカップの盛り上がりで、本田圭佑の解説にフォーカスがあたって、サッカーファンの間で本田圭佑の話に需要が生まれたところを上手く切り抜き、形にした動画ですね。
次に②のサムネとタイトルについてです。
仮に同じ内容の動画素材を切り抜いたとしても、サムネとタイトルが違うだけで再生回数にはかなりの差が生まれます。
もちろん単純なサムネだけの差ではなく、チャンネル登録者の数やインプレッションの量などで大きく変わるわけですが、それでもサムネとタイトルの力である程度差を埋めることが出来るわけですね。
こちらのサムネイルをご覧ください。
この二つのサムネを見て皆さんはどちらが再生されたと思いますか?
1つ目のサムネイルはチャンネル登録者が約1800人のチャンネルのサムネ、2つ目のサムネはチャンネル登録者が11万人のチャンネルのサムネです。
そして再生回数は1つ目のサムネが25万再生、2つ目が3500再生です。
登録者が多いからといって必ずしも再生回数が回るわけではありません。むしろ登録者が増えた時、登録者の属性(*1)がバラバラだと、動画のインプレッション(*2)は伸びにくくなったりします。この辺りの話は第3章でお話しますので詳細はまた後ほど語ります。
つまり切り抜きにおける【需要を掴む力】というのは、視聴者が求める内容を切り抜き、視聴者がクリックしやすいワードやデザインでサムネとタイトルを作る力と言い換えることができます。
この部分をどうすればいいのかは第4章に死ぬほど盛り込みましたので、しっかり学んでくださいね。
*1 視聴者の属性とは、視聴者の年代、性別、好んで見ている動画、などの情報で分けられるカテゴリ
*2 視聴者に動画のサムネイルが表示される事
第2章 事前準備
それではここから実際に切り抜きを行うに当たって必要な準備をしていきたいと思います。切り抜きはPCが絶対に必要というわけではありません。現にスマホ1台で収益化をしているチャンネルも沢山存在しています。ここからはそんなスマホやPCで切り抜きをしていくにあたって、便利なソフトやアプリ、サイト等をご紹介していきます。
これから切り抜きを始める人たちはこの情報を元に事前準備を進めていきましょう。
2-1.おすすめダウンローダー
まず切り抜き動画を作るには、素材となる元動画を用意しなければいけません。ここではYouTubeから切り抜くという前提で話を進めていきます。
実際にはインスタやTikTok、Twitchといったプラットフォームでのライブ配信を切り抜くスタイルも存在しています。それらはまた別の機会にお話しますので、今回はYouTubeについてお伝えいたします。
僕がおすすめするYouTubeの動画ダウンローダーはこちらです
①PCの場合
サイトにアクセスしたら
ここにダウンロードしたい動画のURLを貼り付けて、OFFをクリックしてください。
すると、
このような画面が出てくるので、黄色い所にカーソルを合わせて右クリックし、「名前を付けてリンク先を保存」をクリックすれば完了です。
②スマホの場合「iPhone」
PCと途中までは同じです、サイトにアクセスしてダウンロードしたい動画のリンクを貼り付け、OFFをタップします。
その後出てくる画面が
こんな感じです。
このRight-click here…の部分を長押しすると、メニューが表示されます。
メニューが表示されたら①リンク先のファイルをダウンロードをタップし、②ダウンロードを続けてタップしてください。
ダウンロードされた動画は
ファイルに保存されています。
ファイルの「最近使った項目」かもしくは「このiPhone内」の「ダウンロード」をみると、ダウンロードした動画が入っています。
その動画を選択し、左下のアイコンをタップするとメニューが表示されるので、ビデオを保存をタップしてください。
するとカメラロール内にダウンロードした動画が入ります。
③スマホの場合「android」
途中まではPC版と同じです。ダウンロードしたい動画のURLをコピーし、貼り付けてOFFをタップします。
次にRight-click here…の部分を長押しすると、メニューが表示されます。
Androidでダウンロードした動画は、「ギャラリー」などの写真や動画が見られる純正のアプリに保存されています。
2-2.おすすめの動画編集ソフト
動画素材をダウンロード出来たら次は、動画を切り抜いたり、編集したりする必要がありますよね。その時に使うのが動画編集ソフトです。
作業を最高効率で行おうと思ったら、やはりPCで作業するのが一番良いと思います。しかし、PCを持っていないとPCを買う事から始めないといけないですよね。
切り抜きで収益化をする前に、効率的な作業をする為に機材に投資するのは大賛成ですが、PCとなると金額もかなり高くなってしまいます。
続けられるかわからないものに多額の投資をするのが憚られるという方は、是非スマホからスタートしてみてください。僕も最初はスマホで作業していました。今回はPCとスマホの両方紹介させていただきます。
①字幕付けソフト
まずは切り抜きの字幕をつけるソフトの紹介です。編集ソフトで文字をひとつずつ打ち込んでいくととんでもない労力がかかります。その為、AIで音声を読み込んで自動で字幕を付けてくれるかなり有能なソフトを紹介いたします。
それがVrewです。
このアプリは無料で使える上に、WindowsでもMacでも使えて、更にはスマホでもアプリが使えます。
動画を読み込み、AIによる音声解析をして、自動で字幕をつけてくれるわけですが、その精度はそんなに高くありません。
その為、字幕がついた後に自分の手で手直しする必要があります。ただ、一から全てを手で打ち込むよりは圧倒的に速いので、こちらのVrewはぜひ使ってください。
②動画編集ソフト
PC版
PCでの動画編集ソフトは様々あります。一番有名なのはやはり「Adobe PremierePro」です!将来動画編集者を目指すなら、PremiereProを使っておいて損はありません。しかし、切り抜き動画レベルであれば、正直そこまで高度な編集テクニックを求められないので、初心者がいきなりPremiereProを使うのはあまりおすすめしません。
ソフトの操作性を覚えるだけでかなり大変だからです。
値段もそれなりにする為、将来動画編集で仕事をしようと思っていないのであれば、僕は「Filmora」をおすすめします。
https://filmora.wondershare.jp/
「Filmora」のおすすめポイントとしては、様々なテンプレートがあり、初心者でも一定のクオリティを出しやすいという事です。更にソフトが買い切りタイプなので、最初にお金を出せばそれ以降はお金がかかりません。
高度な素材を使おうとすると別途お金がかかったりしますが、正直無料で全然使えるレベルです。
無料ソフト等もいろいろありますが、動画の書き出しの速度や機能の多様性を考えると、初心者の皆さんにおすすめするのは「Filmora」です。
「Filmora」の使い方が分からないという方は、YouTubeに沢山動画がアップされていますのでそちらを参考にしてください。
スマホ版
正直作業においてスマホで動画編集をするのはあまりおすすめ出来ません。しかし、もしそれでもスマホでやりたいという方は、スマホ版の「Filmora」をおすすめいたします。
動画編集アプリは沢山ありますが、切り抜き動画を作るための機能を全部備えたアプリというのが中々ないんですね。「Filmora」ならスマホ版でも切り抜き動画を作るのに十分な機能を有していますのでおすすめします。
スマホ版の「Filmora」はProにすると9800円の払いきりでずっと使えます。機能もほぼPC版と変わらないクオリティで作れるので、PCを持っていない方は課金してやるのも1つの選択肢だと思います。もちろん無料で使う事も出来ます。
2-3.おすすめ画像編集ソフト
切り抜きチャンネルにおいて画像編集というのはほぼサムネイル作成でしか使いません。
しかしそのサムネイルが重要なポイントとなる為、ココをしっかりと押さえておく必要があります。
PC版
まず王道でいくなら「Photo Shop」です。フォトショは一度使い方を覚えればサムネ以外でも画像の編集で色々使う事が出来るので、デザイン系の仕事をする方は覚えて損しないスキルかと思います。しかし有料なので、無料がいいという方は「PowerPoint」でも作れます。実際僕はPCで作る時は「PowerPoint」を使う事が多いです。
スマホ版
ただ僕は移動中の時間や、待ち時間などにサクッとサムネを作りたいので、サムネ製作は全てスマホで行っています。スマホだと隙間時間にサムネが簡単に作れるので、作業の効率化をする上で非常に便利です。
僕が使っているスマホアプリは以下の3つです。
Photolayers
このアプリは背景を透過させたり、複数の画像を重ねる編集をするときに有用なアプリです。このアプリで画像のベースを作って、別のアプリで文字を入れたりするという組み合わせで使います。
iPhone版
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%90%88%E6%88%90%E5%86%99%E7%9C%9F-photolayers/id501882698
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.handycloset.android.photolayers&hl=ja&gl=US&pli=1
PerfectImage
このアプリは文字入れに非常に便利なアプリです。フォントはダウンロードすれば追加も可能で、グラデーションや2重縁の文字を挿入可能です。
iPhone版
Android版
Remini
このアプリは画像の高画質化を行うアプリです。スクショした画像を使う時、元画像が荒くなったりします。荒い画像をそのまま使ってもいいのですが、見栄えをよりよくするために高画質化を使うとかなり便利です。
iPhone版
https://apps.apple.com/jp/app/remini-ai-photo-enhancer/id1470373330
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bigwinepot.nwdn.international&hl=ja&gl=US
2-4.おすすめストレージサービス
切り抜き動画を続けていくと、素材動画や編集済みの動画のデータが溜まってすぐにPCの要領がパンパンになります。外付けHDDで動画を保存してもいいのですが、スマホでもそのデータを確認したり、外注をして動画データのやり取りをするという事を考えると、ストレージサービスを使って、クラウドで動画を共有できる状態を作った方が便利です!
そこでおすすめのストレージサービスを紹介いたします。
①Googleドライブ
まずは一番スタンダードなGoogleドライブです。これはGoogleアカウント1つにつき15G まで無料で使えるストレージサービスです。課金すれば容量を増やすことも可能なので、動画データを保存するのにピッタリなストレージサービスです。
Googleドライブの良いところは、Gmailアドレスがあれば他の人とデータを共有できるという事です。それにより外注やチームによるチャンネル運営が容易になります。
②DropBox
DropBoxはGoogleドライブと同じストレージサービスです。PCで作業する人はDropBoxでサービスを使うと、PCのデータを全てDropBox上に保存して、PC内をほぼ空にしておくことが出来ます。無料だと少量しか使えませんが、月額1200円で2000Gまでのデータを保存できるのでかなり便利です。チームでデータ共有をする為にはビジネスプランで1ユーザーにつき2400円かかるため、コストがかなり高くなってしまいます。その為個人使いでの使用に留めて、データ共有をする場合はGoogleドライブを使うのがコストを抑えるにはいいかと思います。
2-5.その他おすすめサービス
切り抜きを行っていくと、意外と手間がかかってめんどくさい事がおおいです。
そんな切り抜き師の悩みが解決出来る便利サービスを以下に紹介していきます。
①切り抜きDB
このサイトは全切り抜き師の希望の星です。自分が切り抜きたいチャンネルを検索して、そのチャンネルから切り抜きたい場面を探すことが出来るサイトになります。
例えばホリエモンチャンネルで、ひろゆきについて語ってる動画を切り抜こうと思った場合、まずホリエモンチャンネルを検索します。
そしてホリエモンチャンネル内で「ひろゆき」と検索します
すると、どの動画の何分何秒でひろゆきの話題を出しているかが表示されますので、そこを切りぬくという感じで使っていきます。
全動画をいちいち見なくても、切り抜きたいところが検索できる便利なサイトなので是非使ってください!
②YouTubeキーワードツール
https://ahrefs.com/ja/youtube-keyword-tool
こちらのサイトは、YouTubeでどんなキーワードが検索されているかを見ることが出来るサイトです。検索ボリュームはアバウトですが、検索されているワードをより細かく表示してくれるのでなかなか使えるサイトです。
トップページで検索したい人のワードを入れます。
ここでは「レペゼン」といれてみます。
検索ワードを入れたら、その右側の国がJapanになってる事を確認して、キーワードを探すをクリックします。
するとこのように、「レペゼン」と共に検索されているワードが出てくるという仕組みですね。
③ひろゆきDB
ひろゆき切り抜きに特化したひろゆきDBというサイトもあります。こちらは切り抜きDBと使い方がほぼ同じなので割愛します。
④ノックスインフルエンサー
こちらのサイトは様々な用途で使えるサイトです。一回覗いて色々使ってみると、その便利さが分かると思うので、覗いてみてください。
第3章 知らないとヤバい基礎知識
それではここから実践的なテクニックをお伝えしていきます。切り抜き初心者のみならず、良くわからずに手探りでチャンネル運営をしている経験者の方でも、知っておいた方がいい基礎知識をここでは紹介していきます。
3-1.YouTubeのインプレッションの仕組み
まずは一番重要な基礎知識をお伝えしていきます。それがYouTubeのインプレッションの仕組みです。インプレッションというのは視聴者に動画のサムネイルが表示されることを指して言います。
YouTubeに動画をアップロードしてから、動画が視聴者に届くまでのロードマップと言い換えてもいいかもしれません。これを理解しているだけで、チャンネル運営がかなりスムーズに進みますので、しっかり理解してくださいね。
まず大前提として、巷に流れているYouTubeのシステム的な仕組みの情報は、公式に公表されている情報ではありません。多くのYouTuber達が色々な経験をしたうえで、データを分析して発見されてきたものです。そのため、人によっては多少言っている内容が違っていることがあったりもします。
今回僕がここでお伝えするインプレッションの仕組みというのは、米国のエンジニアが研究し書き上げたYouTubeのシステムに関する論文を元にしています。
- 推薦システムへのDeep Learningの適用(RecSys 2016)
- Deep Neural Networks for YouTube Recommendations (Covington et al. 2016)
- 推薦システムへのRNNの適用と、コンテキスト情報の効率的な入力(WSDM 2018)
- Latent Cross: Making Use of Context in Recurrent Recommender Systems (Beutel et al. 2018)
- 推薦システムへの強化学習の適用(WSDM 2019)
- Top-K Off-Policy Correction for a REINFORCE Recommender System (Chen et al. 2019)
興味がある方は原文を見ていただければより詳細が分かるかと思いますが、ココでは僕が自分なりにかみ砕き、経験と照らし合わせたうえでの内容をお伝えしていきますね。
3-1-1.YouTubeアルゴリズムとは
まず最初に前提としてチャンネルのYouTubeアルゴリズムについてお話します。
YouTubeアルゴリズムというのはYouTubeのシステムが我々の動画をどう評価するかという【評価方法・基準】の事を言います。
YouTube上には毎分膨大な量の動画がアップロードされ、それらは適切にその内容を求めている視聴者の元へと届けられます。YouTubeユーザーに少しでも長い時間YouTube上にとどまってもらう為に、日々適正化を測るためのシステム改善がされているわけですね。
その評価方法や評価基準の事をまとめてアルゴリズムと呼んでいます。
先ほど紹介した論文の1つで使われている図をここで紹介させてもらいます。これはどういう方法で動画が評価をされているのかというのを表す図なのですが、英語で色々書いてあって良くわかんないですよね。笑
この図を簡単に説明するとこんな感じになります。
このシステムは大きく2つのパーツに分かれており、第1のパーツでは対象ユーザーの好みに合いそうな動画を大雑把に絞り込みます(数百万→数百)。続く第2のパーツでは、絞り込まれた動画をより精緻にランク付けし、最終的な推薦結果としてユーザーに提供します。これら2つのパーツをDeep Learningで実現しました、というのがこの論文の大まかな内容になっています。
つまり我々が動画をアップしてから、視聴者に表示されるまでに2回の試験があって、その結果によってインプレッション先が振り分けられるという事ですね。
数百万の動画から数百に絞られる第1フェーズでは、ユーザーの好みと関連が薄くても新鮮なコンテンツが消費されやすいという視聴行動が観測されているようで、動画がアップロードされてからの時間傾向を重要視しています。
他にもユーザーの過去の視聴履歴や検索履歴等を元に、アップロードした動画が当てはまるかどうかを判断して、絞り込んでいくわけですね。
なので第1フェーズではアップロードしてからの時間が短い動画を優先的にピックアップして、その動画が視聴者の過去の履歴と照らし合わせた時に、ハマりそうなモノならおすすめされていくという事ですね。
そして数百あった動画から、最適化された視聴者の元へ届ける為の第2フェーズでは、表示をしたユーザーの反応が見られます。
実際にユーザーの視聴があれば加点を、視聴がなければ減点を行います。ここで、加点を与える際に視聴時間で重みを付けをしているのがこの論文の大きな特徴です。つまり、視聴時間の期待値が大きな動画から順に推薦しているんですね。
つまり、第2フェーズというのは数百に絞られた動画をまずインプレッションしてみて、ユーザーの反応をみます。その際にクリックされて動画が視聴されたり、視聴時間が長いなどの、動画に対する反応が良ければ、その動画に対するスコアが加算されてより大きな分母にインプレッションされていくという流れになるわけです。
3-1-2.切り抜き動画におけるインプレッションの最適化方法
小難しい話だといまいち実感がわかないと思うので、もっと具体的に切り抜き動画において何をすればいいのかを伝えていきますね。
切り抜き動画を作る時に意識する事は、まず検索流入です。視聴者の検索履歴や視聴履歴がインプレッション先の選定に大きな影響を与えるので、最初は適した視聴者に検索されやすいワードでタイトルを付けたり、サムネイルを作ることを意識します。
それによって検索流入から再生回数がまわれば、どういう視聴者がその動画を好むのかというデータが溜まり、次回以降のインプレッション先が最適化されやすくなります。
次に重要な事がアップロードしてからの初速のエンゲージメント*1です。
アップロードしてからの時間が短いほどYouTubeからの評価が高くなります。その為視聴者がYouTubeにアクセスをしている時間を狙ってアップロードする時間を決めることが重要です。
その次に意識するのはCTR*2です。CTRが高ければ高いほど動画としての評価がたかくなり、より多くの視聴者へのインプレッションにつながります。CTR以外にも視聴維持率や視聴時間といったものもありますが、一番結果を左右するものがCTRといっても過言ではありません。
最後が視聴時間の期待値です。
1分の切り抜き動画を作ったとして、仮にそれが視聴維持率100%だったとします。つまりこの動画を見た人は最初から最後まで全部しっかり見たという事ですね。その場合視聴時間は1分になります。次に10分の動画を作ったとします。この動画の視聴維持率は20%でした。その場合視聴者は2分動画を見たという事になります。
この二つの動画を比べた場合、一見すると視聴維持率が100%の動画の方が視聴者を惹きつけられているいい動画のように思えますよね。
しかしYouTubeは数ある動画プラットフォームから、視聴者をYouTubeに留めておける動画にたいして高評価を付ける傾向にあるんですね。その為視聴維持率20%でも2分間も視聴者をとどめた10分の動画の方がスコアが高くなったりするわけです。
これが視聴時間の期待値です。動画の尺が長いほど期待値は高くなるので、YouTubeからの評価も高くなりやすいという事です。
ただ何でもかんでも長尺で動画を作ればいいというものではありません。尺が長いと視聴者は見るのをためらいます。切り抜き動画というのは2-3分で内容が分かる手軽さが売りですので、長尺にすることでその強みが消えてしまうわけです。
長尺にしてCTRが下がった動画、短尺だけどCTRが高い動画、この2つの動画はどっちが評価が高いのかというのはその数値次第でいくらでも変化します。
実際はもっと様々な要素が絡み合って動画の評価が付けられるわけですが、今お伝えした4つの要素を意識するだけでかなりインプレッションされやすくなるのではないでしょうか。
ただし、アルゴリズム攻略ばかりに気をとられて、本来の目的である視聴者を楽しませるという事を忘れてはいけません。
いい動画はそんな小細工をしなくても伸びていきます。あくまでも小手先の技術として覚えておいてくださいね。
*1 YouTube のエンゲージメント指標(視聴回数、高評価、低評価、チャンネル登録者数)には、視聴者があなたの YouTube 動画やチャンネルに反応した数が反映されます。 動画やチャンネルの人気を知るうえで重要な指標となります。
*2 CTRとはインプレッションのクリック率です。次の式で求められます。
CTR=クリック回数 ÷ 動画広告が表示された回数 × 100
3-2.チャンネル選定の重要性
切り抜きチャンネルを運営する際にやりがちなミスが、普段自分がその人の切り抜きチャンネルを良く見ているから、自分でも出来そうだと思って始めてしまう事です。
切り抜きチャンネルは最初のチャンネル選定が8割といっても過言ではありません。その選定を「普段見ているから」という理由で決めてしまうと、全く再生されないという悲惨な結果が待ち受けています。
ここではそのチャンネル選定の重要性と選定方法についてお伝えしていきます。
3-2-1.なぜチャンネル選定が重要なのか
それではまず、なんでチャンネル選定が重要なのかという部分についてお話していきます。
一番大きな理由は「収益化の壁の高さ」です。
チャンネルを収益化する為にはいくつか条件が存在しています。
まず基本的な条件として
【チャンネル登録者1000人】
が必要となります。そのうえで、
【直近12ヵ月のチャンネル内通常動画の総再生時間4000時間】
をクリアすると収益化といわれる、「YouTubeパートナープログラム」に参加する権利が得られます。2023年2月からは【直近12ヵ月のチャンネル内通常動画の総再生時間4000時間】の代わりに、
【直近90日間のショート動画視聴回数1,000万回以上】
というのでも収益化が可能になるんですね。
これらの条件の中で最も大変なのが
【チャンネル登録者1000人】
です。切り抜きチャンネルの視聴者は95%が登録していないユーザーです。そのため、再生回数がいい感じに回っていてもほとんど登録されません。
僕のデータでは、ライバルが多い切り抜き市場では
通常動画10000再生あたりの登録者が10-15人程度になります。ところがライバルがいない切り抜き市場の場合、10000再生あたりの登録者が30‐50人になります。
※ただしショート動画はこの限りではありません
よく考えてみてください。登録してなくても沢山の切り抜き動画がタイムラインに現れている状態だと、わざわざ登録しなくてもいいか、という感じでスルーした経験はありませんか?
ライバルが多い切り抜き市場ではそういった登録者をかけた熾烈な争いが繰り広げられます。そのためライバルの少ない切り抜き市場を狙うというのが重要になって来るんですね。
またライバルの多い市場では、登録者1000人総再生時間4000時間をクリアして収益化申請をかけても、【再利用されたコンテンツ】という壁が立ちはだかります。
詳しくは後述しますが、これもライバルチャンネルが多いと収益化出来なくなるという罠なんですね。
つまり重要なのは、【ライバルが少なく需要が高い切り抜き元を見つける】という事です。
3-2-2.チャンネル選定で気を付ける事
では実際にチャンネル選定を行う際の注意点について書いていきます。
チャンネル選定の際には、
収益性と管理体制が重要になります。
収益性というのは、所謂取り分というものです。ひろゆき切り抜きの場合だとひろゆきに収益の50%を渡す形で切り抜きチャンネルを運営する事ができます。その配分は人によって違っていて、少ない人だと20%、多い人だと100%の取り分をもらえます。
誰が何%なのかは実際その人の切り抜きをやってみないと知ることが出来ないのですが、僕はこれまで大量の切り抜き師さんと情報交換をしてきておりますので、大体誰が何%の配分でやっているかという情報はあつまっています。これに関しては記事を購入してくださった方へプレゼントとしてリストの一覧をお渡ししますので楽しみにしていてください。
管理体制というのは①MCN(マルチチャンネルネットワーク)といわれる事務所が動画を管理している場合と、②個人もしくはタレントが所属している事務所が管理している場合、または③自由に切り抜きOKという管理していない場合の3パターンあります。
僕がおすすめするのは①か③です
①の場合MCNがしっかりと元の動画の管理を行っていることが条件ではありますが、コンテンツIDという仕組みを使って元動画をYouTube上に登録する事で、その動画を勝手に使って収益化が出来ない仕組みになっています。逆にMCNの許可があれば収益化が可能で、更に収益化後に収益化がはく奪されることも少なくなります。
③の場合は事務所による管理などはないのですが、シンプルに収益性が高いというのが利点です。自由に切り抜きOKの方は収益配分がないので100%自分がもらえます。そういう方をいかにして見つけるかというのがかなり重要なポイントになりますね。
僕の場合情報収集は常にTwitterを使ってやっています。インフルエンサーの方はほぼ全員Twitterを使って情報発信をしています。その為切り抜きに関する情報なんかも、Twitterでつぶやくことが多いんです。
こういったSNSで情報を集めて選定先を決めるのは1つの作戦ですね!
3-3.再利用されたコンテンツ
それでは、ここから切り抜き動画の最大の鬼門とも言える再利用されたコンテンツについてお伝えしていきます。具体的な対策については第4章で細かくお伝えしますのでそちらをご覧ください。
再利用されたコンテンツとは、YouTubeの収益化審査を受ける際に、収益化不可と判断される二大要因の1つです。
二大要因とは【再利用されたコンテンツ】と【コンテンツの繰り返し】です。
コンテンツの繰り返しは切り抜き動画ではあまり見られませんが、ゆっくり実況等の機械音声を使う動画で良く引っかかるようです。
「再利用されたコンテンツ」とは、独自の解説や教育的な価値を十分に付加せずに他者のコンテンツを再利用している動画を指しています。
その具体例としてはこのようなものがあります。
・テレビ番組や映画、他のチャンネルの動画、他のSNSに投稿されている動画を利用したもの
・第三者のコンテンツを寄せ集めただけで、ナレーションなど独自の価値を付けていないもの
・他のクリエイターによって何度もアップロードされたコンテンツ
つまり、自分が撮影していない第三者のコンテンツ(切り抜き動画)を利用していて、独自性や教育的な価値が十分に付加されていないものを言います。
ここで気が付いた方もいるかと思いますが、実は切り抜き動画はほぼ全てこの内容に当てはまっているんです。
字幕やタイトルを付けるくらいでは、独自性とか教育的な価値とは言い難く、収益化審査に落ちるほぼすべての切り抜きチャンネルはこの【再利用されたコンテンツ】で落とされているんです。
では切り抜き動画で収益化は出来ないのでしょうか。
そんなことはありません。現に僕は8ヵ月で50チャンネル以上を収益化させてきました。そのうち半数は1度以上収益化審査で【再利用されたコンテンツ】といわれて落とされたチャンネルでした。
それでも抜け道を使いながら収益化審査を通すことが出来たのです。
なので安心してください。
切り抜きチャンネルで収益化審査を通すことは可能です
切り抜きチャンネルを収益化審査に出して【再利用されたコンテンツ】と言われてしまう最大の理由は、
他のクリエイターによって何度もアップロードされたコンテンツ
というものです。
これは同じ素材動画から皆が切り抜き動画を作るため、同じコンテンツがYouTube上に溢れかえってしまうからなんですね。
なので収益化審査を通そうと思うのであれば、自分以外に切り抜きをやっていないような人の切り抜きを行う事が重要です。切り抜きチャンネルが少なければ、何度もアップロードされたコンテンツは存在しないという事です。
つまり、【再利用されたコンテンツ】を回避するのに一番効果的な方法は、ライバルが少ない市場に参入するという事です。
とはいっても、既に切り抜きを始めていていまからチャンネルを作り直す事が出来ないという方もいるかと思います。そんな方の為に、第4章で再利用されたコンテンツにならない切り抜き動画の作り方というのを細かく解説しています。
もうすでにチャンネルを作り直せない所まで運営しているかたは第4章をしっかり読んで再利用されたコンテンツの対策を行ってくださいね。
3-4.サムネイルが8割
僕は切り抜きチャンネルの運営を始めた当初、動画編集の能力をいっぱい磨きました。いい編集をすれば動画は再生されるはずだと考えて、編集に必要なスキルを色々勉強してそれを実践して動画を沢山作っていたんですね。
しかし、動画編集の能力をどんなに磨いても動画の再生回数は増えませんでした。
色々試行錯誤した結果行きついた結論は、
切り抜き動画はサムネが8割
という事でした。
正確に言うとサムネが作りやすい場所を切り抜いて、クリックされやすいサムネイルとタイトルを作る事です。
YouTubeにおけるサムネイルというのは、一般的な商品でいうパッケージです。コンビニのお菓子売り場に並ぶ新作のポテチの中からどれを手に取るか、というのはパッケージの良し悪しが大分影響しますよね。
おなじコンソメ味のポテチでも、パッケージが美味しそうな方を買ってしまいます。これは人の購買心理なんです。
切り抜き動画でも同じことが言えます。
数ある動画の中から、自分の切り抜き動画を見てもらう為には、サムネイルでより視聴者にいい印象を与えるほかありません。サムネイルともう一つタイトルも重要です。タイトルはサムネイルとセットで考えることが大事なので、まとめてサムネイルと括りましたが、とにかくサムネイルの能力を高めた方が圧倒的に動画は再生されやすくなります。
なのでこれから切り抜きチャンネルを始めるあなた、もしくは切り抜きチャンネルが伸び悩んでいるあなたは、何よりも優先してサムネイルの勉強をしてください。
切り抜きにおいてどんなサムネイルがいいサムネイルなのかは、第4章で詳細を解説しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。無料部分はこれで終了となります。これまでの無料部分だけでも、かなり有益な情報を詰め込んだつもりです。
有料部分が読めない方は、ここまでの内容をしっかりと学んで、自身の切り抜きチャンネルに活かしてください。
今回この教科書は僕の切り抜きに置ける全てのノウハウを余すことなく詰め込んでおります。
その為決して安くない金額での販売となっています。欲しいけどそこまでの金額が出せないという方もいるかと思いますが、それでも僕はこのノウハウをこれ以上安い金額で出せません。出した金額以上の価値があると本気で思って書いているので、値引きをするつもりもありません。
切り抜きチャンネルを収益化させて、月間再生が50万再生程度とれるようにチャンネル運営が出来れば、大体月に10万円くらいの広告収益が入ります。収益取り分が50%だとしたら、それで5万円の利益です。
切り抜きがオワコンって言っている人たちの多くは、間違ったノウハウを使って稼げていない人たちです。そんな人たちのいう事は無視して、稼げる切り抜きチャンネルを運営できるように頑張っていきましょう。
それでは、記事を購入された方はこの後に続く第4章「切り抜き収益化ノウハウ」へお進みください。
切り抜きで戦うための情報満載
本当の教科書。
切り抜き動画は何も情報なしで戦うのは辛いです。。
どれだけ再生回数を稼いでも収益化できなければ...
失敗しないYoutubeデビューが現実に!